浮気の慰謝料を決めるポイントとは

浮気をしたパートナーや、浮気相手に対して慰謝料を請求する場合、
その金額を算出するためにいくつかのポイントを考える必要があります。

まずは、慰謝料を請求できる相手がどのくらいの収入があるか。
旦那さんが浮気をした場合などは、給与明細から年収を割り出して金額を決めていきます。
もちろん、浮気相手も同様であり、その立場(正社員で勤続年数○○年や、派遣社員、アルバイト)によって金額は変わってきます。

慰謝料の相場の例
①年収200万円ほどの派遣社員・アルバイトの場合
50~100万円
②年収300万円ほどの会社員の場合
100万円~200万円
③年収500万円ほどの会社員の場合
100万円~300万円
④年収800万円ほどの会社員の場合
200万円~400万円
⑤年収1000万円ほどの会社員の場合
300万円~500万円
※一般的な慰謝料の相場であり、実際に請求できる金額はケースバイケースです。
上記の金額以上に請求できる場合もありますが、これは弁護士との相談によって決めていきましょう。

このように、年収だけで考えた場合は、
慰謝料はどれだけとれても500万円が限度といえるかもしれません。
もちろん、海外のセレブやスターなどは慰謝料が一般的な金額とはかけ離れていますが、
あくまでそれだけの収入があるからといえます。

慰謝料は精神的なダメージに対する賠償金額

慰謝料は浮気によって自分が受けた精神的なダメージを賠償してもらうための金額ですから、
そのダメージが大きければ大きいほど金額が上乗せされていきます。 例えば、結婚年数が長いほど
浮気に対する慰謝料は高額になっていくでしょう。

これは、結婚年数が長くパートナーとの信頼関係ができている状態を表すもので、
それを崩壊させたことへの精神的なダメージやショックが大きいと考えられるからです。
20年ほどの結婚生活が続いていたある日、旦那さんが浮気をしたという場合。
それまで会社員である夫を家庭内で支え続けた奥さんは、信頼関係を大きく裏切られたと感じるでしょう。 これを賠償するためには、年収に応じた金額に結婚年数を考慮した金額が上乗せされ、慰謝料が算出されていきます。

浮気の常習性も大きなポイント

結婚生活の長さをとともに、浮気をしていた年数も大きなポイントになります。 浮気が発覚したときに、すでに相手と長年にわたって関係を結んでいたという場合は、その事実を知ったときのショックも大きいでしょう。 これは浮気の常習性に対する精神的なダメージへの賠償で、金額が増額されていきます。

その他の精神的なダメージ

浮気が原因で離婚に至った場合は、家庭が崩壊することになります。
まだ小さいお子さんがいた場合などは、そのダメージはかなり大きく、これからの将来も含めて精神的に不安定な状態になってしまうかもしれません。
これも慰謝料が増額される原因として考慮されていきます。

さらに、浮気がわかったことで、
悩んだりした場合などは気持ちが滅入ってしまい、うつ状態になる人もいます。

こういった場合は、必ず医師の診断を受けて、
「うつ病」などの診断書をとっておくことが大切です。 浮気による因果関係を示すために、
診断書をとった日付が大きなポイントになってきます。 いつごろから不安定になったのか、
どの程度の症状なのか、投薬が必要なほどなのかなど、「精神的なダメージ」への裏付けを証明できるようにしましょう。

その他の精神的なダメージ

これら慰謝料を請求するには、そのタイミングも大切になってきます。
慰謝料を請求するという意思表示は、浮気をしていると分かっていることを相手に伝えることでもあります。 このため、すべてを明るみに出して、慰謝料や財産分与などの準備も整えた上で相手に請求しましょう。 その相場なども弁護士などに相談してから決めておく必要があります。

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